もう1週間前ですが、今年もジャパンカップに行って来ました。
レースの格式では、ワールドツアーに次ぐ上から2番目のクラスで、アジアでは最高峰。ヨーロッパの一流チームが参加する年に一度のビッグイベントです。
海外選手も注目ですが、私はどちらかと言えば彼らに挑む日本選手に興味があります。
去年辺りから日本国内のレースも結構見ているのですが、面白いです。
自分もロードに乗るので、そこを走る日本選手たちがどれだけタフかもよく分かります。
でも、海外のプロチーム、ワールドチームはその更に上の上のもっと上を行くレベル。
どのくらいの差があるのか、またどこまで迫れるのかをこの目で確認出来る数少ない機会でもあるのですね。
勝負所、古賀志林道に毎年ファンが書くチョークのペイントが、雰囲気も盛り上げます。
ヨーロッパのレースではよく見る光景ですが、日本にも、宇都宮では見られるんです!
ジャパンカップの2週前、やはりアジアで最高峰のツール・ド・ランカウイというレースがあり、そこに参加していたJCLチーム右京と、アイサン工業レーシングチームがハイレベルな環境で戦ってきているので、海外勢にどこまで食い込めるかを注目していました。
結果は、ご存知の通り、優勝争いに加われた選手はいませんでした。やはり、ヨーロッパ一流選手の壁はとても高い。
とはいえ、そこに挑む選手たちの走りは、熱かったです!
昨年の全日本チャンピオン、山本大喜(まさき)選手。序盤、ワールドチームの選手たちの逃げに乗ります。この日のチーム右京のエースはトーマス・ペゼンティ選手で、彼を支援する動きではありますが、日本選手がワールドクラスの選手たちと逃げる姿には感動を覚えます。
並いる海外勢が序盤から集団前方へ。自然とペースが上がります。
チーム右京の人気者、岡篤志選手とエースのトーマス選手。岡選手は地元とあって人気と声援がすごい。トーマス選手はランカウイ総合2位という実力者。
右京の司令塔、小石祐馬選手。レースが動く場面に常に小石選手あり。仕事人です。
右京の実力者、ネイサン・アール選手。ツアーオブジャパンの総合優勝など強い選手ですが、とても良くファンサービスしてくれる選手です。応援したくなる選手です!
アイサン工業、岡本隼選手。昨年、今年とも日本人1位の成績を残しました。小柄ながら爆発的なスプリントを見せてくれるアイサンの人気選手です。
津田悠義選手。日本ナショナルチームとして参加。昨年、ワールドチーム入りを果たした留目選手に次ぐ日本の逸材と、多くの人が見ていたと思います。しかし、、、
何とこのレース後引退を発表。まだ23歳。
引退の理由は、津田選手の手記を見るとよく分かると思います。日本と世界の差、そこに挑む事がどれ程の事なのかが赤裸々に書かれています。
津田選手、お疲れ様でした。
マサキー!ネイサン!!オカ!!!
この熱気!日本にも、これだけ観客も選手も熱くなるレースがあるんです。
レースの集団が近づき、声援が徐々に大きくなってくるあの時の盛り上がり。今思い出しても鳥肌が立ちます。
この雰囲気の中にいられた事がとても嬉しく感じます。
2019世界チャンピオン、リドルトレックのマッズ・ピーダスン。目の前を走ってます!
アイサン、石上優大選手。いつも積極的に逃げに加わる走りをして、レースを面白くしてくれます。フランスのプロチームに所属していた事もある、世界を知る選手。
オカモト〜!!
ユキヤーー!!!
気づけば、知ってる選手の名前を大声で叫んでいます。この雰囲気、最高ですよ!
レースが大きく動いた周回。ワールドチームの選手たちの牽引により集団が長く伸びる。勝負所です。
増田成幸選手。東京オリンピックにも出場した大ベテラン。レースが大きく動いたこの周回、増田選手も集団から遅れてしまいましたが、ワールドチーム、プロチームの動きに対応出来た日本選手は結局、誰もいませんでした。
オリンピック完走の実績を持つ増田選手でさえ千切れる。残酷ですが、世界との差を感じた瞬間です。
古賀志林道の盛り上がりエリア!
先頭集団
第二集団
第三集団
ここまで残っているだけでも、十分に善戦しててると言えます。でも、勝負あった、と言わなくてはなりません。日本選手は、ここに取り残されました。
先頭集団、最終周回
優勝は、EFエデュケーション・イージーポストのニールソン・パウレス。
同じチームの日本の留目夕陽選手はパウレスの優勝の為に献身的に動いていたので、第3集団でのゴールとはなりましたが、勝つチームに所属し、勝利に貢献出来る位置にいる事は大きな意味があると思います。
来年の更なる活躍に期待です!
ゴール後、健闘を讃えあう逃げ集団の選手たち。こういうシーン、良いですよね!
右京のネイサン・アール選手が、ゴール後ファンの前まで走って来てくれました。こういう事をされると、また応援したくなります!ありがとう!
かくして、ジャパンカップは終了。
金曜日夜のプレゼンテーションから始まり、土曜日は宇都宮駅前の大通りを封鎖してのクリテリウム、そして日曜日のレース本戦と、宇都宮の街全体がジャパンカップ一色になる週末の雰囲気は、最高です。
自転車レースが好きな人はもちろん、自転車レースを見た事がない人も、一度見るとその迫力とレースの熱気に圧倒されると思います。
まだ見た事がない方は、ぜひ、一度観に行ってみてください。
私も、もちろん来年も行きますよ!
追記
宇都宮は、餃子も有名な街ですよね。
もちろん、食べました。
宇都宮駅の駅ビル内にある、青源。味噌だれをつけて食べる餃子。ここは毎回訪れます
有名店のみんみん。
実は焼きそばも有名だそうです!
自転車が熱く、食べ物も旨い宇都宮、最高です!