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執筆者の写真Bicicletta Buna

2回目のオーバーホール

スペシャライズド・アレーのオーバーホールのご依頼です。




丁度1年前、オーバーホールのご依頼を頂き、今回が2回目となりました。

前回は以前乗っていたバイクからのフレーム交換というのも兼ねていて、お持ち込み頂いたフレームのペイント補修も行ったバイクです。

この時のブログ、うちのブログの中での閲覧数が多く、どうやら何かしらの注目を集めているようです。

前回の様子はこちら


オーバーホールは、フレームからパーツを降ろし洗浄、調整を行うメニュー。うちで設定しているLEVEL3という作業です。



バイクのコンディションによっては、パーツを降ろさずに洗浄を行うLEVEL2でも充分な事も多く、実際ご予算も抑えられて効果も高いので人気なのですが、バラしてメンテナンスは、当然更に深い所までメンテナンス出来ますので、LEVEL3もちろろんおすすめです。






パーツの洗浄を進めて、フリーボディにオイルを入れて、振れ取りを始めた時、異変に気づきました。

どうも上手く調整出来ない。ニップルがえらく硬く、これ以上回すと壊れそう、でもスポークにテンションが全然かからない。はて?と思って作業を続けていると、ピシッと何やら嫌な音。

スポークは折れていない。原因を探るため調子の悪いスポークを取り出して

見ると、こんな状態でした。


上が破損したもの、下が新品。

大きなニップルでテンションを掛けるのですが、更に奥にある小さなニップル状のパーツが割れています。どうやらこのせいで上手くテンションが掛けられなかったようです。


このCOSMIC CARBON 40C、もう8年、9年くらい前のホイールで、スペアパーツが取れるか際どい所でしたが、MAVICジャパンさんギリギリ持っていました。交換が必要なスポークは三本でしたが、10本単位のパッケージ販売💦

特殊な物なので、仕方なし。これで無事復活出来ました。


フレームの洗浄


1年前にガラスコーティングしていたので、ご覧のように未だに水を弾いてくれます。汚れ落としも楽です。ガラスコーティングの効果ですね。


カンパニョーロのBBの取り付け。ウルトラトルクのアウトボードカップは、トルクをかけ過ぎると歪んでベアリングの回転不良を起こしたり、最悪破損を招く事があります。

なので方法としては、グリスをぬらずに35Nmで締めるか、低強度のロックタイト222を使い、手で締め込むかの2択。

手締めで大丈夫?と思われるかも知れませんが、経験上、ロックタイトを使用したものは緩んだ事がありません。逆に、外す時に抵抗が大きくちょっと手間がかかります。

ですが緩まないのが優先ですし、お客さん、とてもパワフルな走りをする方なので、こちらを選択!


メンテナンス前にリアディレーラーの不調のお話しがありました。チェーンとか色々要因は考えられましたが、その一つはこれでした。

インナーケーブルの1本が切れていました。

これも、使用頻度や保管状態もあるので一概には言えませんが、早い方で6,000km前後位で切れたりします。予防整備という観点から、そのくらいの周期での交換をおすすめします。


コストパフォーマンスに優れたBBBのケーブル。カンパニョーロ対応です。


今回、タイヤ交換に伴いホイールバランス取りもご依頼いただいきました。


前輪10g、後輪8g程のウエイトが必要でしたが、結果はこんな感じです。


かくして、メンテナンス終了







お待ち込み頂いた時は、それ程痛んでないように見えましたが、普段の外での使用に加えて、ズイフトを使ったインドアトレーナーでのトレーニングもやられているので、消耗品交換と、全バラシでのメンテナンスをご希望でしたので、LEVEL3となりました。

こんな感じで、自転車に適したメンテナンス、そしてご予算に応じてご相談させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。


ちなみに、メンテ終了後お渡しした次の日、シェイクダウンがてら私も一緒に朝練に参加させて頂きましたが、見事に雨に降られて早速汚れてました^^;

でも、それで大いに結構です。走ってこそのメンテナンスですので(^^)






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