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執筆者の写真Bicicletta Buna

TARMAC SL7&8メンテナンス Vol.1(ハンドル交換とceramicspeed)

更新日:3月31日

TARMAC SL7とSL8のメンテナンスのご依頼があったので、ご紹介します。



SL7は、ハンドル交換とセラミックスピード製プーリーのメンテナンス。

SL8は、セラミックスピードBBの交換とプーリー、ブレーキのメンテナンス。


当店では、セラミックスピード製品の取り扱いを開始しました。

BB、プーリー、ホイールベアリングなど、最高級グレードのセラミックベアリングを扱うメーカーです。欧州プロチームでも使用されている高性能パーツ群。


これは最高峰のモデル、OSPW AERO


セラミックスピードの製品は、おいそれと気軽に買える金額ではないので、数多ある他のセラミックベアリングと何が違うの?と良く聞かれるます。

スムースさはもとより、特筆すべきは、その耐久性だと思います。

今までセラミックベアリングの交換を色々やっていますが、メンテナンスで戻って来た時のコンディションの持続力、耐久性はトップクラスだとと感じます。

高額なものは、究極を求めるあまり往々にして脆かったりしがちですが、セラミックスピードに関してはその耐久性に感心する事が多いです。


ただし、性能を維持する為には、定期的に専用のオイル又はグリスを用いてメンテナンスする必要があります。

でも、それがしやすい構造になっているんですよね。


プーリーについてはユーザーの方もメンテナンスしやすいように、ケージに小穴が開いていて、そこから専用オイルを差してあげればOK。

意外と簡単なのです。

水洗い洗車の後などは、ここから差してあげればOKですよ。



今回は、少しメンテナンスの期間が開いてしまっていたので、プーリーとシールを外した状態でのメンテナンス。


何とも怪しい輝き!



クリーナーで洗浄後、専用オイルを数滴塗布。


恐るべき回転力!

製品に関する情報は、こちらのリンクを是非ご覧下さい。


そして、ハンドル交換

ROVAL RAPID COCKPITへ。

内装ハンドル、油圧ブレーキ仕様の交換は、なかなかの手間。

ブレーキホース末端のパーツ(オリーブ、インサート)が基本再利用出来なかったり、エア抜き作業、もしくはオイルの入れ直し作業があったり。

もちろんそれに伴うホース交換があったり。


実は、前職の某北米メーカー直営店舗で似たような仕様のハンドルのリコールが出た事があり、当然販売した分全てが交換対象となりました。

当時在籍していた店舗では30台以上販売数があり、早急にそれらの対応が必要となりました。なので、お客さんから連絡が入る度にハンドル交換!そんな苦行(?)を積みました。

しかも、実は対応品が入荷するまで代替品を使ってもらう事になっており、不良品→代替品→交換品というサイクルで実質約2倍の数をこなしました(笑)

でもおかげ様で、内装ハンドル交換の耐性はつきました。

何事も、反復する事は大事ですね^^;


今回の作業。

ホースに問題がなければそのまま使うケースもあります。

その方がお客さんの出費も減らせます。

オリーブは再利用出来ないので、こうやってリューターでオリーブを割って、新しいオリーブを使用する、という技。ホースに問題がなければ、こうする対応も可能。


でも今回は、以前使っていたハンドルに沿ってついたホースの変形が大きく、新しいハンドルに入れた所、ホースの変形によりオイルの流れがスムースでなくなりレバーのタッチも良くなかったので、結局ホースも交換となりました^^;

特にステムからヘッドパーツ辺りの変形が大きく、交換する事にしました。




これでスッキリ。


Di2のスプリンタースイッチの処理をしつつ


スパカズ・スティッキークッシュバーテープの⭐️を左右で合わせて



完成〜





この、後入れ替わりでSL8のメンテナンスへ。

Vol.2へ続きます。



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