外があまりにも暑いので、たまには涼しい部屋の中で、自転車の映像などいかがでしょう?
もはやDVDの時代ではないのですが、敢えて、これを。
これを見てロードレーサー(ロードバイクではなく、敢えてロードレーサーと呼びます!)に乗り始めた方も多いのではないでしょうか
NHK、ツール・ド・フランス総集編(1985〜1991年)。
ダイジェストを毎年放送してくれていました。
一時期、7YEARS BOXという形でDVD化されました(現在は廃盤。ヤフオクとかでは結構出品されています)。
当時、放送をビデオテープに録画して、本当に何度も繰り返し見ました。
今みたいにネットですぐに情報を入手することが出来なかった時代。
80年代後半からはNHKが衛星放送でツールの放映を毎ステージ行うようになりましたが、ヨーロッパのレースは、今ほど情報も多くはなく、自転車好きと話しをすると、みんな主にこうした映像や当時はまだ複数あった自転車雑誌等から情報を仕入れているので、話がよく合いました。
3週間のレースを1時間に凝縮するわけですから、本当に良いところをつまみ食いくらい。
でも放送後は、録画した1時間のビデオをツールの期間と同じ3週間くらい見続けたものです(笑)
視聴者を釘付けにするレースの映像、時にオーバーなナレーション、そしてドラマティックに流れてくるBGMがとてもマッチしていて、視聴者を飽きさせない演出は流石でした。
ネットを検索すると、やはりBGMに興味がある方も多いみたいで、色々情報も出てくるのですが、全てではなく、未だに分からないものも沢山あります。
ただ、そうした記事の日付を見ると古いものが多く、少しづつ、この映像に対するファンの関心も風化して行っているのだなあ、と一抹の寂しさを感じたりします。
とはいえ、きっとこの放送に共感してくれる人はいるはずだ、と思うので、微力ながら、私もわかる範囲でBGMを紐解いてみます。
私の好きなBGMに偏ってしまいますが、ご参考までに
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86年
グレッグ・レモン初優勝。イノーとのチーム内の確執も見どころですし、ラルプデュエズのゴールシーンは、未だに語り継がれる名場面です。
オープニング
放送中、何度もかかる曲。これを聴くとベルナール・イノーの闘志剥き出しの顔が、目に浮かびます
87年
この年、ツール、ジロ、世界選手権を制覇する絶好調のステファン・ロッシュに単身で挑むペドロ・デルガドの姿を見て、「山岳スペシャリスト」に憧れた当時中学生の私(笑)
JAZZ,フュージョンが好きな方はご存知の方も多いと思います。
トランぺッター、ハーブ・アルパートの
KEEP YOUR EYE ON ME
の楽曲が、沢山使用されています。
よく流れるのはTRAFFIC JAM 、
途中にOUR SONG 、
そしてSTRANGER ON THE SHORE (クラリネット奏者、アッカー・ビルクの名曲。邦題「白い渚のブルース」オリジナルも良いですね!)
そして、とても熱いチームTTのBGMは、なんと
DEAD OR ALIVE/SOMETHING IN MYHOUSE
のインスト版。
TURN AROUND AND COUNT 2 TEN
というシングル盤CDのカップリング曲として入っていました。
この選曲、当時も話題になりましたね(自転車好きの間限定で💦)
当時、これが聞きたくてCD屋さんを探して買いました。YOUTUBEではこのインスト版がヒットしませんでしたのでリンクはなしです。すみません。
90年
日本でもとても人気のあった名選手、グレッグ・レモンとチームZの活躍が印象的な大会でした。この後、ツールを5連覇するミゲール・インデュラインもちょろっと登場します。
90年は、宇都宮で世界選手権が開催されるなど、日本における自転車競技の一つのピークだった年ともいえますね。
THE RIPPINGTONS/TOURIST IN PARADISE
オープニングに使われていました。
山岳コースで使われていたこの曲も印象に残っています
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恐らく、この放送を見ていたのは40代後半以上の世代の人たち。
今見ると演出に疑問が残る部分も多々あり、ツッコミどころも満載なんですが、語り継がれるべき自転車遺産だと、私は思いますがいかがでしょう?
私より若い世代の人たちにも、ぜひ見てもらいたいですね。
選手たちはヘルメットをかぶっていないし、バイクもWレバー、ディープリムもなければ、中にはトークリップの選手も。
でも、時代が違っていても、トッププロのレースのスピード感とか迫力は、今と変わらないです。
きっと、驚くと思いますよ。